あなたの顔はとても大事
当店は有名人であるかないかで接客&制作に区別はつけません
再びのぼやき混在記事で失礼します(お時間のおありの方だけ拝読ください)
オヤツを差し入れてくるかどうかも関係ありません(高級シュトーレンくれた人には心が動かされましたが(笑))
絵のサイズや価格も関係ありません
あなたの顔を描く瞬間が大事なのですから
肖像権とは
肖像権という権利はご存じでしょうか
つまり顔の事です
顔は人間にとって大事なもので、それぞれの個性があります
尊重され大切にされるべきものです
※いわゆる著作権とは別です これも話すと長いので、別の機会に
人の顔を勝手にWEBやSNSに載せたり 宣伝に使ってはいけません
似顔絵作家が有名人を描くこと
超有名なタレントを絵のサンプルとして店頭に置くことや練習に使わせていただくことがありますが、グレーゾーンです
似顔絵はそっくりに描けるかどうかが大切なので、見本としてならお許しください、という事です
私がアイドルの似顔絵を作り”売ったら”大犯罪です
じゃあ、平凡な私の家族を描いてグッズを作り売っていいかというとこれまた許可がない限り犯罪です
お分かりでしょうか?
肖像権…それはみんな持ってる
「肖像権」は等しく誰でも持っているもので、著名であるかないかは関係ありません
松田聖子の顔は1億の価値があり、新宿駅でタバコの吸い殻を集めているおじさんは100円であるということではありません
あなたの顔、あの人の顔、あの人のご家族の顔は(大事なペットも?)
全員 同じ価値があるのです
有名人大杉問題
数年前関西から首都圏(松戸w)に越してきて活動するようになり驚いたのは 有名人が多くおられることです
「自分は有名インフルエンサーなので、私を書くといいことがあるよ」「フォロワーが〇人もいる自分は〇〇で有名」などと言われることも多いですが
その価値が分かりません…自称の方は予約時間を守らなかったり俺を描かせてやるぞとばかり恩を着せて割引を言われるので正直…(・_・;)
似顔絵を描いてる私を同類(アーティスト・有名になりたい人)と思われますが、
ただの仕事です
アーティストでも有名人でも何でもないです 作家(クリエイター)ですらありません
せいぜい職人、制作者くらいなら(控えめに)自称してもいいかな程度
正直、絵を描くの自体好きではないです 下手すぎるので…食品を売るのとは違い絵はお手元残ってしまい 大事な顔である肖像権に関わる事なので、死に物狂いで描いてるだけです
有名人とは誰か
コンテンツはメディアを介する必要があります
CtoCの似顔絵師などただの路上芸人です
有名になりたい人は(古いですが)マーシャル・マクルーハンの『メディア論』ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術』のなどを一読されると良いかと思います
叩かれてるイスラエルですが東欧のユダヤ人たちには著名人が多く 世界的に有名な音楽家 文学者 知識人たちはジェノサイドやガス室にあっけなく消えてしまいました(前述のベンヤミン含)
フォロワーが1万いようが10人だろうが何の違いが?と思います
私は乳がんの治療時、明日死んでしまうかもしれない いま何ができるか大事か どうしたら悔いが残らないかを考えました(大病や御身内の死などのご経験のある方は共感いただけるかと思います)
有名インフルエンサーを描くより
子供が百日を迎えて嬉しい、孤独な人が絵を描きに来てくれた、大切なあの人に絵を贈りたいと来る人々との出会いの瞬間の方が私にとっては光り輝いてみえます
ご有名な方同士で高め合いたいとの方は私ごときでなく、他にも有名な似顔絵作家は沢山いらっしゃるので、そちらに足をお運びいただければと思います
有名の価値が分からない
私は世相にうといので、自分は有名であると言われてもどのくらいなのか分からなく失礼します
音楽もクラシックしか聞きませんので、お顔を拝見してもよく分かりません
流行りは年末年始に紅白などを見て学習します(スノーマンさんが人気なのは最近ようやく知ったくらいですw)
この方は容姿が目立ちすぎるなあ、お話の内容から明らかに著名な方にも度々お会いします
あえて気が付かない振りをします
お忍びでいらっしゃる場合が多いからです
にがおえ守秘義務3種の神器
1.ご注文を守秘し 外部にもらさない
2.写真を用いて絵を描く場合、必ずそれを消去すること
3.出来上がった絵の画像も撮影流用しない
をお約束してお描きします
当然、この3点は有名人であるかどうか関係なくそうします
※3のみ後述する例外があります
肖像権が大事なのはもちろん、様々な深い事情で絵をご希望の方がいらっしゃるからです
顔を描く(本人やそれ以外にも関わらず)というのは非常にデリケートな接客です 技術以上に
口が堅い
というのも重要だと考えています
アイドルを描くこと
アイコンが欲しいとアイドルの方がお見えになる場合があります
「ご本人さま自身がお越しになる場合」のみに限らせていただいてます
ファンがよくタレントを書いてほしいとやってくるからです(前述のとおり著名人を書いて”売る”ことは犯罪です 注文者でなく私が処罰されるのでお断りしてます)
ご家族さまや親しいご友人ならOKと言いますと
明らかに他人であろうオジサンたちがあの手この手(恋人だ妻だとか娘だとか言い張る)で言ってこられるので、アイドルさんたちの気苦労を察するに余りあります
彼女たちが舞台で輝いているのは美しいだけでなく
人前に出る勇気と覚悟その際色々な危険な目に合う可能性
そのリスクを受け入れ境界線(←大事)をいかに引くか自分をプロデュースしていく丹力
があるからなのだと思います
改めてアイドル達の存在感とカリスマに感服します
絵を持った画像の引用
完成した絵を持ったご本人様を撮影させていただき公開することを許可いただきたいとお願いすることがあります
一般の方をいかにソックリに魅力的に描けるかお見せするのも営業上大事だからです
撮影のお話を持ち掛けて100人中95人はお断りなさいますので、どうか気にしないでください
肖像権を拝借いたします ということなので
その際は些少ですが割引いたします
お礼でもありますが、撮影許可したことを失念されて「勝手に使った!」と憤慨する方もおられるので、ご説明して許可をいただきました、との意味があるのです
取り下げたい方も(めったにいない5年に一人くらい)いらっしゃいますが、お金のお戻しはお断りしてます 手間がかかるので…そういうケースでも絵も撮影画像も記事も速攻確実に削除しますので、ご安心ください
※もちろん絵にも”あなたの”「肖像権」があります 更には”私、制作者”の「著作権」もあります 二つが混在してます あなたが有名だからとご商売に使う場合、必ず具体的におっしゃってください
あなたは誰よりも価値がある
長々と書きましたが、そのくらい肖像権とは大切なものです
改めてご自分の顔を鏡で見て、宝物であると大事になさってください
老いてシワがある、鼻が低い高い太った痩せたなどルッキズムに惑わされないでください あなたの存在や笑顔はそれだけでダイヤモンドなのですから